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猫がずっと寝てるけど大丈夫?【原因・注意点・季節ごとの変化・年齢別徹底解説】

 

「うちの猫、今日もほとんど寝てる…」
「昨日よりも動かない気がする」

猫を飼っていると、このような光景は日常的にあります。
しかし、飼い主としては**「本当に大丈夫なの?」**という心配が尽きませんよね。

結論から言うと、猫はもともと長時間寝る動物です。
ただし、普段と違う寝方や、他の異常がある場合は注意が必要です。

この記事では、

  • 猫が長く寝る理由

  • 正常な睡眠と危険な睡眠の見分け方

  • 季節・年齢別の睡眠傾向

  • 飼い主ができるケアと病院へ行く判断基準

  • 実際の飼い主事例

までを、初心者にも分かりやすく解説します。


💤 猫の睡眠の基本

平均睡眠時間

猫は年齢によって睡眠時間が異なります。

年齢平均睡眠時間特徴
子猫(〜6ヶ月)18〜20時間成長期のためエネルギー温存が重要
成猫(1〜6歳)14〜16時間活動時間も長く、睡眠は昼と夜に分散
中高齢(7〜10歳)15〜18時間運動量が減り、昼間の睡眠が増える
シニア(11歳〜)18時間以上関節痛や持病により長時間休む

浅い眠りと深い眠り

猫は「浅い眠り(レム睡眠)」が多く、耳やしっぽがピクピク動くこともあります。
深い眠り(ノンレム睡眠)は短時間で、その間にしっかり体力を回復します。


🌤 季節・天候による睡眠の変化

猫の睡眠は季節・天候・気温によって大きく変わります。

  • 室温が低いと活動量が減り、こたつや布団から出ない

  • 1日18時間以上寝ることも普通

  • 昼間は暑さを避け、朝夕や夜間に活動

  • クールマットやタイル床で長時間休む姿が見られる

梅雨や雨の日

  • 光が弱く気圧が低下すると眠気が増す

  • 天気が悪い日は1〜2時間睡眠が長くなる傾向


🐾 安心できるケース

猫が長く寝ていても、以下の条件がそろっていれば心配はいりません。

  • ごはんをしっかり食べている

  • 水も普段通り飲んでいる

  • トイレの様子や回数が変わらない

  • 呼びかけに耳やしっぽで反応する

  • 寝姿が伸びやかでリラックス


⚠ 危険なサイン

猫は体調不良を隠す習性があるため、次のような場合は要注意です。

  1. 食欲が急に落ちた

  2. 水をほとんど飲まない、または異常に多く飲む

  3. トイレの回数や状態が急変

  4. 呼びかけに反応しない、ぐったりしている

  5. 呼吸が荒い・速い・苦しそう

  6. 嘔吐や下痢が続く

  7. 耳や肉球が極端に熱い/冷たい


🩺 代表的な病気と睡眠の関係

  • 腎不全:高齢猫で多く、倦怠感・多飲多尿

  • 甲状腺機能低下症:代謝が落ち、動かなくなる

  • 糖尿病:倦怠感、体重変化、多飲多尿

  • 感染症:発熱や呼吸器症状

  • 貧血:運動量減少、長時間睡眠


📍 病院へ行く判断基準

  • 1日以上食欲がまったくない

  • 水を飲まない状態が半日以上続く

  • ぐったりして動かない

  • 呼吸の異常(荒い、速い、苦しそう)

  • 嘔吐や下痢が1日以上続く

  • 高齢猫で急に睡眠時間が増えた


📝 実際の飼い主事例

事例1:高齢猫の急な睡眠時間増加

14歳のオス猫が、ある日からほとんど動かず寝続けるようになった。病院で検査したところ、初期の腎不全が発覚。早期治療で元気を取り戻した。

事例2:梅雨時期の寝すぎ

3歳メス猫。梅雨に入り、雨の日が続くと寝てばかりになるが、食欲や遊びは普段通り。天候による一時的な変化だった。

事例3:子猫の爆睡

生後4ヶ月の子猫が20時間以上寝ていたが、健康診断で異常なし。成長期に必要な休息だった。


🌱 飼い主ができる日常ケア

  1. 室温管理
     夏は28℃以下、冬は20℃前後を保つ

  2. 水分補給の工夫
     複数の水皿、循環式給水器の設置

  3. 寝床の工夫
     静かで安全な場所を確保し、季節ごとに寝具を変更

  4. 健康チェック習慣
     食事量・排泄・体重を日記やアプリで記録


💡 豆知識

  • 猫は夢を見る:寝ながら足やヒゲを動かすのは夢の中

  • お腹を見せて寝る=完全な信頼

  • 寝る位置で気温や湿度を感じ取っている


まとめ

  • 猫は14〜20時間寝るのが普通

  • 季節や天候で睡眠時間は変わる

  • 食欲・水分・トイレ・反応が正常なら多くは問題なし

  • 急な変化や異常があれば病院へ

  • 日常的な観察と記録で健康を守れる

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